※この記事は2023年3月25日に一部編集させていただきました
概要
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東急5050系は田園都市線に登場した5000系の東横線バージョンで、東横線の主力電車となっている。JR東日本のE231系の構造を基本に開発された電車である。車幅は5000系よりも190mm広い2798mmとして、1両当たりの乗車定員を増やしている。さらには、これまでの東横線車両よりも車高が20mm低く設計されており、バリアフリー対応、人にやさしい車両をコンセプトとしている。
帯は東横線のラインカラーである赤色を巻く予定だったが、東急のコーポレートカラーである赤色と被ってしまうため、ピンク色を巻くこととなった。内装も赤系統が多く採用されており、田園都市線の5000系と見た目はほとんど同じだが、内装は全く違う雰囲気が出ている。
当初は東横線にいた8000系の置き換え目的で登場した。しかし、最終的に9000系も置き換え、36本が稼働していて、東横線さらには東急では最大勢力を誇る形式である。編成表は以下の通りである。
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主な機器類
車番は全車がステッカー式で、組み換え時に貼り換えが容易にできるようになっている。パンタグラフはシングルアームパンタグラフで、PT7108B型という東洋電機製のものを使っている。
最初に登場した編成が2004年で、最後に登場した編成が2018年ということから長きにわたって製造されており、製造途中で様々な部分で仕様変更がされており、様々な形態がみられる。大半の編成は8両編成であり、東横線と副都心線を主体に運用されている。田園都市線の5000系を基本としているため、次車数も5000系からの続番で、5050系の初期車は5000系3次車として扱われている。
8両編成と10両編成の編成が存在し、8両編成は5151~、10両編成は4101~番号が振られている。4000番台については他の項で記述する。この形式は、世界で初のフルカラーLEDを採用した形式である。
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フルカラーLED
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登場後の改造など
5次車までの編成においては、しばらくは東横線内のみで運用するため、ワンマン対応ではなく5000系と同じ仕様となっていた。しかし、将来の乗り入れ先であった副都心線がワンマン運転を行っているため、直通をするには改造が必要となった。既存編成には2010年から順次改造をしていくこととなった。完成形は9次車以降と同仕様にすることが必要とされたため、大規模ではないが様々な点を改造することとなった。
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運転台をワンマン対応のものへ交換、運転台上に車掌用モニタ設置、LCDのROM更新、8両編成には8CARSステッカー貼り付け、などが様々な点で改造が施されだいぶ見た目が変わり、目黒線仕様に近い形となった。さらに、直通運転開始後には前照灯がLEDのものへ交換された。 2016年頃からは全編成において車内ドア上のLCDが17インチのものに順次交換されており、さらにはドア周りの警告ステッカーや、ランプの取り付け、座席の交換などが行われている。さらに、2019年頃からは防犯カメラを各ドア上の照明部分に取り付けや、無線アンテナの改造工事が行われている。
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編成ごとの差異
5151編成
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5050系のトップナンバー。世界初のフルカラーLED搭載編成である。デビュー時には5050系デビューのHMが取り付けられた。
5152編成
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8000系の置き換えはこの編成から開始され、8009編成を置き換えた。5000系は、偶数編成は日立製のクーラー、奇数編成は三菱製のクーラーと別れており、この編成は偶数編成のため日立製のクーラーが採用された。
5153編成
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5151編成と同仕様である。
5154編成
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5000系の4次車で5152編成と大きな外観上の差異はない。
5155編成
5154編成とクーラー以外の差異はない。元住吉駅列車衝突事故によって廃車になってしまった編成であるため、現存しない。代替新造は5177編成となった。
5156編成
5154編成と同形態である。元住吉駅列車衝突事故によって失われたY516編成の代替として横浜高速鉄道に譲渡されてしまったため、現在ではY517編成を名乗っている。
5157編成
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5000系の4次車で5155編成と同形態である。
5158編成
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5000系の4次車で5154編成と同形態である。
5159編成
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5000系の5次車で、この編成からコスト削減のため、側面帯が細くなっている。
5160編成
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5000系の5次車で5159編成の偶数クーラー搭載車である。仕様は5159編成同様である。
5161編成
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5000系の5次車で5159編成と同形態である。
5162編成
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5000系の5次車で5160編成と同形態である。
5163編成
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5000系の5次車で5159編成と同形態である。
5164編成
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5000系の5次車で5160編成と同形態である。
5165編成
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5000系の5次車で5159編成と同形態である。
5166編成
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5000系の6次車で、ドア周りが変更となっており、外側から見たらガラス付近の窪みがなくなっている。また、偶数編成であるが三菱製のクーラーが搭載されている。4000番代の4112編成となったため、現存しない。
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5167編成
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5000系の6次車で5166編成と同形態である。
5168編成
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5000系の6次車で5166編成と仕様は同じであるが、日立製のクーラー搭載車である。
5169編成
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この編成以降は、登場当初からワンマン対応準備工事をしていた。
4000番代の4115編成となったため、現存しない。5168編成の登場から3年経っていることもあり、様々な点で仕様変更が施された。
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5170編成
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真ん中2両は5000系の2次車に該当し、5151編成よりも古い車両であるため、種別幕は幕式である(後にフルカラーLEDに交換)。また、内装も田園都市線時代そのままとなっている。
5171編成
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5170編成と全く同じ形態で、6両で製造され、田園都市線の5000系2次車の余剰車を組み込んで正規編成化している。
5172編成
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この編成も5170編成同様に田園都市線の余剰車を組み込んでいるが、こちらは4号車のみの組み込みである。
5173編成
5169編成と全く同じ形態で、全号車が新造車である。4000番代の4111編成となったため、現存しない。
5174編成
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5169編成と全く同じ形態で、全号車が新造車である。
5175編成
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4000番台と同形態となった。変更点はLCDが横長に変更されたこととである。また、これ以降、既存の編成のLCDも横長のものに改造された。
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5176編成
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予定していた5050系8両編成最後の増備車である。副都心線との直通運転開始後に登場した編成で、5000系の10次車に該当する。5号車にステンレスサスティナ構造試作車を組み込んでいる。そのため、5号車だけ車内の雰囲気や外観に少々差がある。
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5177編成
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5050系5155編成が元住吉駅にて衝突事故を起こしたことにより、廃車になった。そこで代替新造を急遽することとなったため、本来は作る予定ではなかった編成である。座席は緑色、ヘッドレストもついており、仕切り板の形も大幅に変更されている。床も灰色ではなく木目調が入った。東急ではお馴染みの異端児の登場である。
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5178編成
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5050系5156編成を横浜高速鉄道に譲渡したため、代替新造として作られた編成である。5177編成の製造から1年が経った時に登場した新たな異端児編成である。5000系の12次車に該当する。ヘッドレストは省略され、2020系に準じた仕様の車内となった。
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おわりに
編成数が多い分長くなってしまいましたが、いかがでしたか。5050系は登場時からずっと見てきた形式なので、いろいろな部分に目が行ってしまいますが、あくまで今回のものは自分で不意打ちに気が付いた部分での差異と、見解でした。
東横線に乗ると必ず走ってくる5050系、東急でも最大の編成数を誇り、東横線に来ればいつでも見られる車両ですが、実は形態は数多く存在していて、時代とともに様々な仕様変更がされて現在も活躍中です。今度東横線に乗ってみたときはぜひ気にして見てみてください。